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NEW DAWN / ワヴデザイン新体制のお知らせ

DESIGN
2020.08.14

TEXT BY HARUKA YANAGISAWA

渡辺は課題整理や情報設計といった上流工程が得意であり、デザイナーの育成および評価システムなどもやる。

渡辺大純とはよく話して、ぶつかり、社内在籍時は濃い時間を過ごした。良いポテンシャルは持っているが、自分の決めた価値観の中で動いているようで、ぼんやりとどうしたらいいのだろうと感じていた。そんな渡辺がクライアント常駐の話を持ってきた。このままなら辞めてしまうだろうな、とも思っていたので、やってみたら良いんじゃないかなと、うっすらとビジネスの可能性も感じていた。1人ではなく希望者も募って3人位でいこうかと少し話を膨らませ、結果3人で常駐することになった。これが上手くいった。僕たちのクライアント常駐ディビジョンの始まりである。渡辺は常駐先でアートディレクターになり、数十人規模のデザイン組織のマネジメントを担うまでになっていった。他の2人もスキルがあがり、コミュニケーションに長けたデザイナーになった。段々と増え、常駐デザイナーは3人から10人位になっていった。


鈴木友晃との出会いは、鈴木がイギリスでのワーキングホリデーを過ごした後、帰国後の就職先を探して、ワヴデザインにコンタクトをとってきてくれたのが始まり。まだ若さある感じで、ちょっとだけ自分を良く見せようと力が入っている感じもしたが、なぜかそれも可愛げと感じられた。この縁は結びつかず、鈴木は奥さんの出身の関係もあって大阪で職に着いたが、自分の中では引っ掛かっていて、才能があるなと感じていて、どこかでは一緒にやれないかなと密かに思っていた。常に心の隅にいたので、仕事を頼んだり、食事をともにし、半年に1回会うか、1年に1回会うか、それくらいの距離感で4年が過ぎた。少しづつ信頼関係も芽生えた気がした時、また鈴木のタイミングとも重なった気がした時、「独立するならワヴデザイン大阪やらない?」とメッセージを送った。正しく言えば誘ったのはこれが始めてではなく、3度目くらいの誘いでようやくOKをもらえた。


鈴木はチャネルを問わず、マーケ ティング・ブランディング戦略に基づいたコミュニケーション設計が得意。

岩永は事業戦略・デジタルマーケティングに強く、ブランディングのリサーチやコンセプトメイクもやる。

その鈴木が一緒にワヴデザインをやるならもう1人を紹介したいという。優秀だがゲームが好きで面白いやつ、これからのデザイン会社には数字がわかる人間が必要ってことで、どんなスキルをもつ人物かあまり想像もついていなかったけど、これも縁だなと乗る気になった。会えば好青年で驚いた。顔を見ればその人の性格や歩んできた姿勢がわかる、とは言い過ぎかもだけど、直感で合いそうだなと感じて決めた。岩永智朗を迎え入れよう。


渡辺、鈴木、岩永という点が見え出した時、創業メンバーの鈴木妙子も子供2人の出産を終えて戻ってきて、気持ち的には第二の創業とも言えるような雰囲気になってきた。中村と何度も話し合って決めた、10年に及ぶ、2人体制にピリオドを打つという、自分たちで起こした変化が形になりだしたのだ。


良い感じには書いているが、この体制がはじまったのは2017年6月、今は2020年8月、3年の間はみんなが納得いく方向性を模索し、案件をこなし、松本・中村内での暗黙知を言語化し、シンプルに書くなら大変な日々。ようやく礎が出来上がり、ここに記せる状態になった。まずはあらためてご挨拶から。これからみなさんよろしくお願いします。


Member

松本 龍彦

Chief Exective Officer
Creative Director

ショップスタッフ、デザインプロダクション、アパレルのグラフィックデザイナーを経て2003年に独立。2006年ワヴデザイン株式会社を設立。 主に衣食住の分野に豊富な知識と実績をもつ。ストラテジー、デジタル・アナログを問わないクリエイティブ、ビジネスとのバランスの取れたプランニングを得意とする。主な受賞にグッドデザイン賞など。